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日本の学校ビオトープのような校庭に生物の生息空間を作り自然体験の場とするプロジェクトにも力を入れている。さらに政治家や役人のための講座も行っている。

 

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ソレンチューナネイチャースクールには、様々なタイプのコンポストが展示されている。

 

以上のように、ソレンチューナ市内の多くの子供たちを受け入れているのと同時に、多くの人々の環境教育の場としても機能している。

 

b. デンマーク
デンマークには現在70校のネイチャースクールがある。ネイチャースクールは、自然の中にある建物そのものを指している。なるべくバスや自転車で行けるところにつくるようにしており、周辺地域の市町村の子供が活用している。子供たちは、自分の地域の自然の中で、環境について様々な視点から学ぶことができるようになっている。
全国70のネイチャースクールのうち35が国有地に建てられているので自然保護庁が管轄し、専門に指導を行う指導員の給料等を周辺の市町村が負担する。残りの35のネイチャースクールは市町村に管理が委ねられており、建物の管理も指導員の給料も市町村が負担することとなっている。
学習に利用する野外空間は、デンマークを含め北欧に古くからある自然享受権によって周辺を自由に利用できるため、ネイチャースクールの敷地面積という概念もない。

 

 

 

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